身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

現在形

5匹の猫家族に加わったクーです
先輩たちを次々見送って、どうやらこの家で僕一匹??


彼のプロフィールを詳細に書いてみるとこうなります


野良だった彼を救ったのは、誰でもない嫁いだ娘だった
嫁いで間の無い娘が、パート先で出遭った猫です
店先で、人の出入りにびくともせず、何日たっても動こうとしない子猫
情にほだされた娘から電話が入る
「猫・・要らない?」
思えば、このような電話は、今回に限った事ではなかったが
その時の私は
「いらないよ・・もう!」と即答
「だよね・・要らないよね」とあっさり引き下がったかに思えたが・・
その夜、早速我が家へお目見え・・
「あらら・・・」
「言ったはずよ、もう飼えないって」
そばで聞き耳立てていたかもしれない子猫は、ニャーともスンとも言わない、愛想のない子


もしも、この時、ニャーと猫なで声でも発していたら?
うん・・その先の展開はどうなっていたかは、解らない


一先ず・・引き下がった娘の結論から言うと
「じゃ、仕方ない・・私が飼うから」半ばやけくそ気味、でもなかったかも(笑)
話している中で、一つだけ気がかりなのは
留守がちの家の中で・・猫一匹、想像が頭をめぐる
思わず・・
「仕方ないね・・じゃ!!」と喉まで出かかった言葉を飲み込ませたのは
この子?なけない子なの?
全く持って、愛嬌という猫の道具をどこかへ置き忘れてきたかのようです
だ・か・ら・・・・
「はいはい・・お好きにどうぞ」
「でも、飼うからには、しっかり面倒見てあげてよね」と念を押して娘を帰した


あの日から15年の歳月が流れ
今、どうして我が家の一員になり、現在進行形の姿があるのでしょうね(笑)
それは、またおいおい説明するとして
彼の心境とやらを追及すると
「別に・・・」とさりげなく背中を向けられるでしょう
時折訪ねてくる人に、理解不能な態度を示す
小さな子供に向かっては威嚇する
これでは、可愛いね、癒されるね・・なんてお言葉は頂けないのは目に見えています

「自閉症」なんですって・・お気の毒になんて病名までつけられた始末
笑っている場合かよ・・・・・・・って?
10数年前の事を・・今更・・って耳打ちされました