身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

ほほえましいカップルが

兄妹が大勢いるとね
一番目、過保護に尽きる
2番目以降、記憶だけが微かにある
末っ子、久々の小さき物体に、ひたすら可愛いだけ


え?これはあくまでも、猫のお話ですから、人間と対比しないで下さい


これからお話しする2匹目の
あ~例の男女を取り違えた猫、コテツの事ですね
一か月強で我が家へやってきた、靴下(白)を履いた猫です
元気印で、男勝りで、後は・・子猫だから許せる範囲内のブスでした(笑)


一匹目の虎治郎を、珍しさと過保護から育て上げてホッとした矢先でした
従って、コテツに関しては、慣れた手前もあってか、手のかからない子でした
とでもいう他、記憶に残された印象が薄いんですm(__)m


ただ、それは、それは、微笑ましいカップルが出来上がったせいかもしれない
何しろ、何をするのも、トラの後ろで、必ず同じ寝床で
見ている者を、温かい気持ちにさせてくれる光景は記憶にあるのです

何を見ているのでしょうね・・カーテン越しにみえる物、気になりますね(笑)
それとも、かくれんぼの疲れから、寝込んでしまったかな(笑)


しかし、こうしてトラに温かくハグされつつ、眠るのが一番の幸せだったようです


コテツがここまで虎治郎に執着できるのは、ある逸話を思い出した
それは、子猫のコテツが、虎治郎に威嚇しなかったこともあって
トラはコテツには、ある意味無関心だと、我々の目には映っていたのです


コテツは次第に慣れだすと、トラのお腹の中に隠れる
隠れて何をしているのか?そっと見ると、それは吹き出したくなる光景でした
トラのおっぱいを音を立てて、チュウチュウと吸い始めるのです
それには笑いながらも、半ば驚きましたね
「おいおい・・トラもトラだけど、コテツ・・だめだって」と離すのですが
知らぬ間にまたまた始めるのですから
おまけに、虎治郎が、満更でもなさそうな顔つきです(笑)


なんだか微笑ましいのですが、流石に「やばい・・」と思った私は
その直後、すかさず獣医の元へ連れて行き、去勢したのです
虎治郎1歳を過ぎた初秋の出来事です


去勢したといっても、トラとコテツの仲は、以前と何ら変わることなく続く
常にお互いを呼び合っている訳ではないのに
私の目には、必ず二匹が重なって見え隠れしていた
脱走壁の虎治郎の後を追うコテツ、決して外を恋しがる風ではないくせに
外で「ギャーオー」彼女のだみ声は
「トラが外に出たよ・・」と我々に知らせる合図となる(笑)
その合図のお陰で、虎治郎は必ず、私にゲットされるが
「コテツよ~、おまえさんさ~いらぬ事をしやがって」
などといったトラの怒りはみてとれない
「だから・・脱走なんてやめときな~」といって聞かせるコテツのハグに
トラは目を細めて、やられるまま・・(笑)
こうして、二匹の生涯は、トラとコテツで絵になったのです


しかし、不思議な出来事が・・それは
虎治郎の最後の最後に、いつの間にかコテツは寄り付かなくなった
あれ程、何時でも一緒だった二匹が
何よりも心配したのが、トラの亡き後のコテツだったが
家族葬の時も、コテツのなきごえさえ聞かなかったのです


動物のテレパシーは、今でも我々人間様には察知できない事の一つです
そして、年子のコテツは、トラが亡くなった後、次の次の年
虎治郎と同じころ、晩秋にトラの元へと旅立ちました
亡くなって2年の歳月が過ぎ、ふと、ブス猫のコテツは
虹の橋をうまく渡り切ったか、やや不安です



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