身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

2016年9月のブログ記事

  • 始まりはこうだった

    無くなって気づくもの、なくなる前から気づかされるもの 私には、この二点を経験したのです 昨日まで、そう昨日までの為五郎が一変したのです 眠っていたお気に入りの籠からよろよろと這い出した途端 激しいおう吐を繰り返し、肢体をこわばらせて、のた打ち回った そんな彼に手を差し伸べる事すらできない程の拒絶反... 続きをみる

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  • 5匹の猫

    始まりは一匹の猫からだった 今から21年前の暑い夏の午後、玄関先で小動物の死骸が・・ いえいえ、死骸ではなく、わずかだが動いている 恐る恐る膝をついて見入ると、その物体は確かに動いていた 「いやだね・・どうしたものかな?」 早速家族を呼び寄せ、頭を突き合わせての談合が始まる 「これって・・猫?」 ... 続きをみる

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  • 大往生

    先日、飼っていた猫が大往生した 20歳、人間に置き換えれば100歳にほど近い年齢だから、大往生と言えるらしい 元気だった頃を思えば、全盲で3年を過ごし、亡くなる三か月程は 介護を余儀なくされ、見る影もなくやせ衰えていく 全盛期を知る者には、哀れで、みていられないところだが 猫特有の自然体、依存性は... 続きをみる

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