身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

保護猫さん

ご近所で保護された猫
ピンポン、玄関でチャイムがなった日から、6日目
里親をかって出てくださった、お隣さんにすっかり慣れた様子に安堵する
しかし、まだまだ何処かで迷いが取れないで過ごしています


もしも?もしもよ・・
予定がなかったなら、あの日の朝、我が家の一員になっていたかもしれない
なんて、ご都合主義な想いが、頭の片隅に生きています
そして、迷惑を顧みず、日に一度は面会に出かける、未練たらしい私です


それは、大きな段ボールを抱えて立っておられるご近所のお二人さん
話を聞く前に、段ボールの中身を覗くと真っ黒い小さな物体が縮こまっています
「猫ですか?」の質問に
「はい、どうしましょう・・子猫です」
どうしましょう、って言われる次の言葉は想像ができた
次の言葉を待つまでもなく、私は
「飼ってあげたいのですが、実は、来週から少し留守にしますからね」
「どうしましょう?」私の方が戸惑ってしまった


箱の中を大人三人が交互に眺めても、結論が出てこない
暫くの沈黙の後、一人の方が
「しょうがないな~縁がないんですよ、この子・・」
全く、縁がないんです、が、親はこの子を捨てのかしら?
それとも、近くに親が見ていないかしら・・?
そんな愚問は、何ら無意味だって事、百も承知です
しかし、次の言葉を誰かが言わないと、収まりがつかないと思われた一人から
「こうなったら、保健所に電話しますか・・」と私の耳に入った
流石に、この言葉には
「待って・・待ってください・・」と言ったものの・・


だから・・?だからどうするのよ・
そうよね、だったら、「私が飼いますよ」と手を挙げられるの?
来週から留守なんでしょ、その間、どうする気なのよ・・
自問自答の末に
「待って、お隣さんにお願いしてみるから」
お隣さんには既に4匹の成猫が居られますが、動物への愛情は保証できます
飼うのが無理でも、私の留守の間、預かってもらえるかも
都合の良い発想は
善は急げ!、とお隣さんの玄関チャイムをならす


再び、お隣さんを交えて同じ会話をしている人間の声、聴き耳立てていたかもしれない
黒い子猫は、箱の中で、微塵も動かない、それどころか、怯えきっている
最悪、保健所・・この言葉の意味を知っていないだろうが
流石に、現状把握したかもしれないと思えて、可哀そうに
せっかく、この世に生を受けたというのにね、涙がこぼれそう
して、泣いてどうなる?ですよね


処がですよ
「しょうがないわね、保健所は、むごいから」とお隣さんが手を挙げてくれました
「ありがとうございます、預かってくださいますか」と私は安堵しました
その会話に、ご近所さんお二人さんは
「良かった・・では、宜しくお願いします」とあっさり引き上げて行かれた


さ~・・可愛い黒い子猫の居場所は、こうして確保されたのです
\(^o^)/ですよね・・
早速、エサ・・を買いに走り、そして、お隣さん宅へ
すると・・数時間も経っていないのに・・この有様(笑)

そして、安心しきったように眠り始める

何たる・・可愛さ・・もうたまらん
ですが?すっかりお隣さんに懐いて、よちよちついて歩く姿に
お隣さんは「飼いますよ・・仕方ないですよ」とは口にこそしないけど
すっかり、里親さんです・・
そうですよね、今更
「では、帰ってくるまで、宜しくお願いします」の言葉がどうしても出なかった


ご縁がなかったんです、ご縁がね・・
それでは、形を変えて援助させていただきましょう
子猫はすぐに大きくなります・・
お隣さんの4匹プラス1匹、我が家の庭を横断する日がすぐに来るでしょうから
それを目を細めて眺めるだけに
決して、叱ったりしないように・・ね!!



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