身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

16歳になります

我が家で最後に残されたクー
今年、16歳を迎えます

この子の年齢だけは決して忘れないでしょう
というのは、孫より一歳年上だからです
孫が誕生すると同時に我が家でしばらく暮らし
その後「後から取りに来ます」と言ったきりで、結局我が家に居座ったのです


5匹目として我が家へやってきた経緯は、決して望まれた訳では無かったし
むしろ、他の4匹とは、最後の最後まで慣れ親しむことが出来なかった


4匹とクーの関係、聞くまでもない事ながら想像してみましょう
一歳を過ぎた頃のやんちゃ盛りですが、妙に収まりきった感に


虎治郎は、悠々自適にクーを眺めて
「おまえさんも、所詮親に見捨てられた野良ネコじゃないか」と揶揄したかも


コテツに言わせれば
「なんて、生意気なんでしょう、一匹飼いの時を知っているせいか、
ほんと!親しめないわ」プイ!とそっぽを向かれていたかも


為五郎は
「新入りだってね、俺様は無関心だけれど、生意気な態度は許さないぜ」
決め台詞を吐いて、全く関心を示さなかったかも


キキに至っては
「俺も後から仲間入りさせてもらったんだけれど、順番だけはお前より上だからな」
姿、形は、他の猫とは一味違うって事、見ればわかるだろう、って言ったかも


人は容易く
「仕方ないね・・」と仲間入りさせて、内紛に目を瞑っていたかもしれない
結構、気まずい思いをしていたかも

猫は人一倍プライドの高い動物だと聞き及んでいます
上下関係も、面白い逸話がある
「飼い猫は、後から家族になったものが一番強くなる」そうですよ
決して、年かさで決めるものでも無さそうです


勿論、強弱は言うまでもないのですが、雄の象徴を削除したものどうしだから
威勢を振るう必要が無かったと思い込む人の中での生活では
誰が一番で、誰が弱いとは判断しがたかった


他猫同士が同じ屋根の下で生活する事の、唯一の条件は
「子孫を増やさない」人間様の約束事に追従して暮らす事でした


穏やかな時間と、三食付き、これ以上望むと罰が当たりますね
なんて、言わなかったが
それぞれが、飼い主に与えた機微は確固たるものでした


そして、今日、久々にクーを撮影してみると
あのでぶった体系が、クーまさか?ダイエットしていたの?


羨ましい私の声を聴くと
「ダイエット?してないよ・・」
「そりゃ、もう16歳だからね、少しは削り取られていくかも」
4匹目を見送って半年が経過する事を、この子の姿で思うんです
この子は?まだまだ若いよね・・とはもろ手を挙げられなくなってきたこと
長生きしてよね、なんて殊勝な会話が一番似合わないクーが
ふと・・老猫の姿を見せた日です



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