身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

診断結果に思わず笑えたんですが?

2017年が明けました
今年も、色々な話を、過去、現在、近未来と
ぼちぼち記憶を辿りながら書き記していきます


虎治郎が亡くなって5年目、コテツが亡くなって3年目
時は当たり前に刻んで進むが、思い出ボロボロ
ふと思い出してみると、微かな笑みがこぼれます


虎治郎を親だと錯覚している時を経ても、兄貴と慕って寄り添うカップル
丁寧に毛づくろいをお互いでしている光景は、微笑ましいものでした


そのコテツの異変を知ったのは、前足の毛がかなり薄くなった頃です
ネコでも老齢化していくと、毛が薄くなるのかも?
安易に見過ごしてはいたものの


もしかして、原因があるかもしれないので、一先ず獣医の元へ出向きました
一番の懸念は「皮膚病」
その次が「アレルギー性皮膚炎」獣医がコテツの足を診つつ話し出しました
突発的に起きたのでは無さそうだと、私も添えていく
おまけに、痒がる仕草は見ていない、しいて言うなら「毛づくろい」程度
「そうですね、皮膚はただれていないですね、痒い動作もしていない」


元々、コテツの性格は、虎治郎以外とは交わりを好まない
それどころか、結構気性は激しい方で、好き嫌いがはっきりしている
つまりは、意地悪なばあさんネコです、なんて、雑談を獣医と交わしていると
獣医がにんまりとした顔で
「じゃ、猫アレルギーですね」と奇妙な病名を付けたのです
「れっきとした猫ですよね、コテツはと」思わず聞き返しましたが
「はい、れっきとした猫ですよ」そこで、双方が思わず笑ってしまったが
「猫の中には、猫にアレルギー反応を起こす猫がいます」
は~???( ´艸`)
今更ですか?家には5匹の猫がいます
今頃に「猫アレルギー」なんて事が起こりうるのでしょうか?
愚問に、獣医は真顔で
「アレルギー反応は、何時でも起こりうるのですよ」
「若い時は、抵抗力(つまり力関係)で克服できていたのでしょう」
「しかし、老齢化すると、諦める猫もあれば、不服がストレスになる猫」
獣医の話を真顔では聞けないようですが
決して珍しいケースでもなさそうだと、説得された


では、今後?どうゆう対処方法が・・
その質問の答えは出ないのです・・
あくまでも、コテツが、コテツ自身で対処する以外に方法がないのだと
今後、益々脱毛するか、それとも一時の時間で、元通りになるか
脱毛したから、身体に悪影響を及ぼすとまでは言い難い
獣医は、飼い主が気にすると、それ自体もコテツのストレスになる
そこまで言われれば、捨て置く以外に方策はないと判断したのです


その後のコテツは
前足から、後ろ足、次第に脱毛の個所が広がっていったのだが
腹廻り、身体全体の毛だけは、どうにか確保していたようです
まん丸と肥え過ぎていた意地悪ばあさんネコのコテツは
薄毛のせいか、次第に小さな体付きになりましたね


虎治郎を見送ってからのコテツは
カップルの相手がキキだったり、為五郎だったりと
日替わりメニューのように寄り添う相手が変化はしていたものの
虎治郎のような安堵感を得たようには見えなかった
一日の殆どを寝て過ごす時間が増えだすと
病を知らない猫だったコテツにも、お迎えの時期は必ず訪れたのでした
トラを見送って1年後、同じ月にあの世へ旅立ちました
その姿は、脱毛が目立たない程の小さな子猫のようでした



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初めての体験

猫のホテル、私が猫を飼い始めたての頃には身近に存在しなかった


犬を飼っていた時は、家族旅行(夏休み限定)の時は必ず預かってもらった
というのは、思えば我が家のワンコウは、れっきとしたペットショップで
そうそう、買ったのです、血統証付きのをです
飼い主にその意味合いを熟思していないから、ついついワンコウで育ったものです
が、流石に出かける時は、ホテルに料金をだして預けたのを思い出した


たまたま
新しくオープンした獣医のパンフに「ペットホテル」の項目を見たのです
中でも、猫も同様に預かりますの記述欄にご縁を感じたものです
 そして、今回、8日間の体験をしてもらうことになったクーさん


旅が先か、ペットホテル住まいを頼むのが先か
勿論、両方同時進行としましょう
当のクーには質問を投げかけてはいないのですが、ま~どうにかなるさ!!
 預ける日が近づくと、気のせいか、やたらクーさんの甘えん坊が顔を出してきた
 その態度に、多少心が揺れたが
「経った8日間だよ、出来るよね、留守番」とクーにだめ押し
解っている筈、無いようです・・当たり前か・・・!!


こうして、クーさんの餌(8日分)、ベッド(いつも使っている段ボール箱)
まだまだ・・一番は、トイレ・・常に使用している物との指摘通り
 お~・・これだけの荷物を見ると、どこかへ「旅行」ですか?(笑)
「当たり前だろうが、今回あんた達の楽しみの犠牲になるんだってば」
クーさんは黙りこくって私を睨んだようです


当日になると、流石に朝食を食べる元気が無いように見えたクー
それでも、悟られまい?と私はいつも通りの言葉を交わし
いつも通りの服装でクーに接し、慌ただしい朝に見せかけて、いそいそと過ごす


出発は午後2時半過ぎだから、昼食を見届けても遅くはない
が、その間、クーとの接触に違和感が隠せない
鈍感な猫でも、流石に「本日は異様だな」と悟ったらしいように思うと
どうせ、預けるのなら、一刻でも早めにホテル住まいと、職員さんに
そう、慣れたほうがいいんじゃない、なんてご都合主義な私は
10時を待たずに、クーさんの荷物を車に積み込み
ゲージを家に持って入ると、この動作には敏感な反応を見せたクー


「おいで、クー」と声掛けに、背中を向けて走り去る
取り押さえてゲージに入れるのは容易いが、そうはしたくない
「さ~クーさんいい子だからね」なんって、チャラい事を口にしている
私自身、気色悪いんですが
このままでは、素直に
「じゃ、入りますか・・」とはいかないので、結局
ゲージに頭を押し込んで、お尻まで、ぐいぐい押し込み扉を閉めて完了
多少の手間を取らせたが、仕方ないよね・・と謝ってみせた


そして、車の助手席にゲージを乗せて、出発・・
ホテル(病院)までの20分あまり、クーさんは一声も出さない
ゲージの中で尻尾を見せたまま
「クーさん、8日間だけだからね、大人しくお留守番頼むよね」
「できるよね、クーさんはいい子だものね」なんて、お世辞やら、お願いやら
私一人のぶつぶつに、結局一度も返答なしにホテルに到着です


すると、職員さんが
「クーちゃん、いい子にして、待っていようよね」なんてここでもチャラい会話
「では、宜しくお願いします、詳細は手紙にしておきました」
「はい、わかりました、確かにお預かりします」
こういった双方の会話を、一体クーさんはどのように聞いていたのでしょうね
ホテルを去り際に、もう一度ゲージを覗き
「じゃ~ね、クー・・行ってくるからね」と声を掛けたが
結果は同じ、一声も返してはこなかった
いささか、寂しさと不安が湧いたが、ここまで来て、引き返しは出来ない
「なんて、引き返す気もない癖に・・」とのクーの無言の声を聴いた


8日間、旅先でクーの様子が気にならなかったとは言わないが
思えば、旅の楽しみに酔っていたおかげで、帰国寸前まで
猫の親であることを、忘れていたかな・・(笑)
そして、帰国後、午後になると、ホテルまで車を飛ばした
車を飛ばしているとき、初めて
クーさん、元気かな?ホームシックに、いや、むしろ家に帰ってからの方が
と、あれこれ心配の種が頭をよぎる
そして、午後5時、ホテルのドアを開けると
職員さんが「今、クーちゃんをお持ちしますね」と言ってくれると
8日前にここを訪ねた時間が逆戻りした風に思えて一安心
ゲージに入れられたクーが待合室の椅子に乗せられると
「クーさん、只今だよ・・家に帰ろうね」と声掛けに
「ニャー・」と微かな声を上げてくれた


「クーさんの8日間の様子を認めました」と手渡された手紙を受け取る時
「はじめの1日は、慣れずに可哀そうでしたが、2日目からはすっかり慣れてくれて」
う??もう二日目でなれた・・なんだ・・心配して損したかな(笑)
そして
「クーちゃんもう帰るの、寂しいな~」なんてリップサービスだとしても
その送り言葉に、思わず
「クーさん、誰でもありかよ・・」と思わず妬けた(笑)
「じゃ、ね~クーちゃん、また来てね」と職員さんと別れを惜しんで我が家へ(笑)


こうして、8日間留守にした「懐かしい?」我が家へ一歩踏み込むと
クーさんは、あちこち、部屋を見て歩き
さて、どうしたもんじゃろう?なんて思慮深い面持ちで私を睨んだ


一先ず、我が家へ帰ったクーさんは
翌朝目覚めると、いつも通りの「朝飯・・はやく。。」と、いつものだみ声で
ホッとした飼い主を横目に
「ホテルでは、もっと大事にしてもらったのにな~」とでも言ったかも
まずまず初体験は吉と出たことで・・


おいおい、調子に乗って、またよろしく、なんて言ってたよな
ま~待遇は決して悪くは無かったし
職員のお姉さんたちは、可愛い声で話しかけてくれるし
餌も、飽きたな~と拗ねると、違うのに交換してくれるし
思えば、今回の経験、決して悪くはなかったし


なんて、クーさんは言ってくれたかも?
そうこなくっちゃ、一泊3000円ですからね(笑)



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生死をさまよった猫は?

成猫としてやってきた猫ですから、当然、この子の過去を知らない
知らないどころか、年齢もやや不詳
医師に言わせると、推定ですが3~4歳ぐらいかな?
なら、我が家の長女とほぼ同年配って事になりますが
我が家の長女こと、コテツに「よろしくね」と同意を求めると
「フン・・よろしくって言われてもね・・」相変わらず愛想が悪いので、ごめんね


そういった経緯ですから、早速病院で
ワクチン、ついでに去勢と、家族になるための手続きに大出費でした(笑)
思えば、お人よしですよね、我が家は
他猫の集団がこうして徐々に膨れていったのです
彼は、人間様には愛想がすこぶるよろしかったのですが
猫同士のコミュニケーションは如何だったか?知る由もない飼い主でした

そうそう、思い違いの猫でしたっけ・・
一か月後は、丸々と太りすぎて、ただの・・雑種でしょうってね
それで、いいのですよ、我が家は名だたる猫はいませんから・・


しかし、我が家へ来て2年も経っていない頃から、どうも持病が発覚
寒さに弱いのか、冬になるといわゆる「膀胱炎」症状を発症するのです
見ていると可哀そうで・・
なきながら排尿している様は、本当に辛そうでした


当然ながら病院へ連れて行きます
検査の結果、猫特有の「尿路結石」と診断されて
抗生剤と、たまりきった尿をたっぷり出してもらう処置を数日続けると
どうにか、元通りになって、一息です
しかし、再発の時期がどんどん早まってくるので、医師がMRI検査をしてくれました
何と・・腎不全を起こし始めの症状だと診断結果が出されると
さ~どうする?どうしましょう・・ですよね
処置方法は、色々あるそうですが、とにかく「餌療法」を試みてから
その後の事を考えましょうと、生ぬるい診断で帰宅したのです
(餌療法、是にはややペット業界が絡んでいませんか?)


その当時、ペットショップで買っていた餌も、決して安物では無かった筈
むしろ、エサだけにはこだわっていたのですが
上には、上があるもので、通常の餌の数倍はしていました
が、だからと言って、医師の助言を無視するわけにはいかない
従って、月に一度の健診を兼ねて、高額な餌を処方していました
お陰様で、再発はしていましたが、次第にサイクルが遠のくようになったのです
5年間、飼い主の太っ腹のお陰でした・・よね(笑)


所がある日、やはり同じような症状が出始めたので
慣れた飼い主は、常備薬として置いておいた抗生物質を飲ませたのです
が、今回は、いつもとは様子が違うじゃないですか
病院へ連れて行くと、検査を余儀なくされる
医者は神妙な顔つきで
「残念ですが、あまりよろしくない現状です、何時あの世に召されても」
「え?それ、どういう意味ですか」
「今朝もしっかり餌を食べましたよ、排尿もどうにか出てますよ」
飼い主は、医師の診断結果が信用できない、当たり前ですよ
元気じゃないけど、死ぬほどの症状じゃないんですから
容易く、判断を下してほしくない・・怒りにも似た思いで抗議しました
しかし、医師の決意ともとれる会話は、覆すことが無かった


渋々病院を後にした飼い主は、一先ず我が家へ連れ帰ってきたのです
が、どうしても信じられない!気持ちと、何故か許せない!といった気持ち
そして、その結果・・
もう一軒、病院を訪ねる事にした、そこで同じ結果が出れば、諦めよう!
いつもの病院から検査結果をすべて撤退した封筒を持参して診察室へ
その病院の医師は、封筒の中身を長い時間かけて目を通し終えると
では、もう一点だけ検査をさせてください、と丁寧に申し入れてくれた
「一点でも、二点でも、納得のいく答えをください」
飼い主の悲鳴に近い言葉を背に、医師は別の部屋へとキキを連れて行った
かなり時間をかけて、丁寧なる診察と検査を終えたキキは
見た目にも、元気を取り戻したかに見えるのは?飼い主の欲目?
医師は静かに語り掛けるように、諭してくれる風に
「実はですね、なるほど、腎臓機能は決して褒められるものではありません」
そして、続ける
「しかし、明日どうなる程のものでもと、僕は判断しますよ」
またしても、続ける
「今回は、膀胱炎でしたよ、尿路結石ではないですよ」
私は、信じられない言葉の羅列を聞くような想いでいると
医師はこう締めくくってくれた
「確かに、腎機能も尿路結石もあったと思います
そして、今でも、この先も、無いとは言えませんが、現段階では収まっています」
「おそらく、餌療法が功を成したと考えられますよ」


「じゃ、今回の、症状は?」と私は食い下がって問うと
「膀胱炎ですが、かなり強い抗生剤の副作用かもしれませんよ」
・・・・・?????
「猫も、人間同様、神経が一点に集中すると、症状が出るんです」
「慢性化しやすいことで、どんどん強烈な薬を与えると、副作用も出ます」
「その症状が、膀胱炎を誘発することもあります」
「一度、自然に治癒するか、薬をやめても構いませんよ」
何たる判断でしょう・・飼い主の方が、過敏になりすぎたのかもしれない
そうだと!とは仰らないが、一理あり・・と何故か素直に納得したのでした


さて、その後ですか?
そうですね、その後、キキが病院の門をくぐることは?
う~ん・・数える程もなかったと記憶しています
そして、大往生の19歳(推定)まで、自然体の姿を保ってあの世へ旅立ちました


餌療法ですか?
5年は続けましたが、いつの間にか、皆と同じものを食べる生活に戻りました




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