身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

思い違いで我が家の一員に

3匹の猫と家族5人の生活は、それなりに順調につつがなく
1匹は例のフーテンの虎治郎
2匹目は、女の子と間違えてしまったコテツ
さて、3匹目は、先日大往生した為五郎


こうした家族の中に、どうしても入れてほしいとなかれてね
猫でも判るらしい
「この家なら、きっと家族にしてくれそうだ」って事が
それは、3匹の猫家族からそう長く時間が経ってはいなかったある日
我が家の廻りで、哀れな程か細い声でなく一匹の成猫がいた
なき声の主は、グレーの細身な成猫で、玄関を開けるたびに姿を見せる
決して逃げ惑う事はしない、むしろ餌欲し気になくのです


その頃の私は、いつの間にか「猫とっぷり」の質になっていたので
捨て置けない、ついついしてはいけないと知りつつ
勝手口の外にエサ皿を置いてしまったのです
時間通りに姿を現すそのグレーの猫は、もうすっかり我が家の一員に
なったつもりでいたのかもしれない
よく見ると「この子は野良じゃないね」と家族のだれもが言い出す
おまけに「この子、ロシアンブルーみたいだね」と言い出す者まで出る始末
う~ん・・この細い体といい、全身グレーに覆われた毛並みといい・・
「絶対、名だたる猫だよね」
「この人懐っこさは、誰かに飼われていたのに違いない」
「そうだとしたら、可哀そうに、捨てられたのかな」
様々な憶測と、元来のお人よしとが相まみれて、遂に!!
家の中へ入れてしまったのです


さてさて、我が家にはれっきとした3匹の飼い猫が鎮座しています
が、このグレーの猫ときたら、先輩諸氏に挨拶するでなし
だからといって、威嚇するでなし・・


先ずは、虎治郎の反応は、別段違和感なしと見て取れる
コテツに至っては、虎治郎さえいてくれれば、私は気にしないわよ、って
為五郎は、この子は、誰とも群れないからか、ねきにこようともしない
従って、この分だと、4匹目になりうる要素に問題なし


こうして、やってきた?というか、ごり押しと言うべきか
4匹目の家族となった訳ですが
ここで、大いなる誤算が(笑)
誰もが「このこ、絶対ロシアンブルーだよ」って言い張っていた猫が
1か月も経つか、絶たない頃には、みるみる丸く変身した姿に

「しっかり騙されたね・・」と笑ってました
が、獣医さんは「ソルトリューかもしれないね」と仰ってましたね


名前を付ける段、これは和猫じゃないよね、という割には
「キキ」も、然程洋猫らしくもないのが、妙にこの名前を呼ぶと
尻尾を振ってこたえる猫に、ひょっとしたら、以前の名前かなと思った


年齢不詳だが、そう、年かさがいっているとも思えないと獣医の見解です
とにかく、人間様には、すり寄るし、なつっこい
なぜ?迷子になったのか・・それでも我が家で17年の歳月を共にしたのです



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