身近なお話

私の感想文
それは、過去だったり、現在だったり、少しだけ先に見えるものだったり

初めての体験

猫のホテル、私が猫を飼い始めたての頃には身近に存在しなかった


犬を飼っていた時は、家族旅行(夏休み限定)の時は必ず預かってもらった
というのは、思えば我が家のワンコウは、れっきとしたペットショップで
そうそう、買ったのです、血統証付きのをです
飼い主にその意味合いを熟思していないから、ついついワンコウで育ったものです
が、流石に出かける時は、ホテルに料金をだして預けたのを思い出した


たまたま
新しくオープンした獣医のパンフに「ペットホテル」の項目を見たのです
中でも、猫も同様に預かりますの記述欄にご縁を感じたものです
 そして、今回、8日間の体験をしてもらうことになったクーさん


旅が先か、ペットホテル住まいを頼むのが先か
勿論、両方同時進行としましょう
当のクーには質問を投げかけてはいないのですが、ま~どうにかなるさ!!
 預ける日が近づくと、気のせいか、やたらクーさんの甘えん坊が顔を出してきた
 その態度に、多少心が揺れたが
「経った8日間だよ、出来るよね、留守番」とクーにだめ押し
解っている筈、無いようです・・当たり前か・・・!!


こうして、クーさんの餌(8日分)、ベッド(いつも使っている段ボール箱)
まだまだ・・一番は、トイレ・・常に使用している物との指摘通り
 お~・・これだけの荷物を見ると、どこかへ「旅行」ですか?(笑)
「当たり前だろうが、今回あんた達の楽しみの犠牲になるんだってば」
クーさんは黙りこくって私を睨んだようです


当日になると、流石に朝食を食べる元気が無いように見えたクー
それでも、悟られまい?と私はいつも通りの言葉を交わし
いつも通りの服装でクーに接し、慌ただしい朝に見せかけて、いそいそと過ごす


出発は午後2時半過ぎだから、昼食を見届けても遅くはない
が、その間、クーとの接触に違和感が隠せない
鈍感な猫でも、流石に「本日は異様だな」と悟ったらしいように思うと
どうせ、預けるのなら、一刻でも早めにホテル住まいと、職員さんに
そう、慣れたほうがいいんじゃない、なんてご都合主義な私は
10時を待たずに、クーさんの荷物を車に積み込み
ゲージを家に持って入ると、この動作には敏感な反応を見せたクー


「おいで、クー」と声掛けに、背中を向けて走り去る
取り押さえてゲージに入れるのは容易いが、そうはしたくない
「さ~クーさんいい子だからね」なんって、チャラい事を口にしている
私自身、気色悪いんですが
このままでは、素直に
「じゃ、入りますか・・」とはいかないので、結局
ゲージに頭を押し込んで、お尻まで、ぐいぐい押し込み扉を閉めて完了
多少の手間を取らせたが、仕方ないよね・・と謝ってみせた


そして、車の助手席にゲージを乗せて、出発・・
ホテル(病院)までの20分あまり、クーさんは一声も出さない
ゲージの中で尻尾を見せたまま
「クーさん、8日間だけだからね、大人しくお留守番頼むよね」
「できるよね、クーさんはいい子だものね」なんて、お世辞やら、お願いやら
私一人のぶつぶつに、結局一度も返答なしにホテルに到着です


すると、職員さんが
「クーちゃん、いい子にして、待っていようよね」なんてここでもチャラい会話
「では、宜しくお願いします、詳細は手紙にしておきました」
「はい、わかりました、確かにお預かりします」
こういった双方の会話を、一体クーさんはどのように聞いていたのでしょうね
ホテルを去り際に、もう一度ゲージを覗き
「じゃ~ね、クー・・行ってくるからね」と声を掛けたが
結果は同じ、一声も返してはこなかった
いささか、寂しさと不安が湧いたが、ここまで来て、引き返しは出来ない
「なんて、引き返す気もない癖に・・」とのクーの無言の声を聴いた


8日間、旅先でクーの様子が気にならなかったとは言わないが
思えば、旅の楽しみに酔っていたおかげで、帰国寸前まで
猫の親であることを、忘れていたかな・・(笑)
そして、帰国後、午後になると、ホテルまで車を飛ばした
車を飛ばしているとき、初めて
クーさん、元気かな?ホームシックに、いや、むしろ家に帰ってからの方が
と、あれこれ心配の種が頭をよぎる
そして、午後5時、ホテルのドアを開けると
職員さんが「今、クーちゃんをお持ちしますね」と言ってくれると
8日前にここを訪ねた時間が逆戻りした風に思えて一安心
ゲージに入れられたクーが待合室の椅子に乗せられると
「クーさん、只今だよ・・家に帰ろうね」と声掛けに
「ニャー・」と微かな声を上げてくれた


「クーさんの8日間の様子を認めました」と手渡された手紙を受け取る時
「はじめの1日は、慣れずに可哀そうでしたが、2日目からはすっかり慣れてくれて」
う??もう二日目でなれた・・なんだ・・心配して損したかな(笑)
そして
「クーちゃんもう帰るの、寂しいな~」なんてリップサービスだとしても
その送り言葉に、思わず
「クーさん、誰でもありかよ・・」と思わず妬けた(笑)
「じゃ、ね~クーちゃん、また来てね」と職員さんと別れを惜しんで我が家へ(笑)


こうして、8日間留守にした「懐かしい?」我が家へ一歩踏み込むと
クーさんは、あちこち、部屋を見て歩き
さて、どうしたもんじゃろう?なんて思慮深い面持ちで私を睨んだ


一先ず、我が家へ帰ったクーさんは
翌朝目覚めると、いつも通りの「朝飯・・はやく。。」と、いつものだみ声で
ホッとした飼い主を横目に
「ホテルでは、もっと大事にしてもらったのにな~」とでも言ったかも
まずまず初体験は吉と出たことで・・


おいおい、調子に乗って、またよろしく、なんて言ってたよな
ま~待遇は決して悪くは無かったし
職員のお姉さんたちは、可愛い声で話しかけてくれるし
餌も、飽きたな~と拗ねると、違うのに交換してくれるし
思えば、今回の経験、決して悪くはなかったし


なんて、クーさんは言ってくれたかも?
そうこなくっちゃ、一泊3000円ですからね(笑)



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